直線上に配置

浜昼顔
(5月〜6月)
琵琶湖の周辺(13)
(平成14年5月19日撮影
  
         



 
5月から6月にかけて,琵琶湖大橋北詰守山美崎の砂浜では浜昼顔が観察できます。
 浜昼顔は本来は海岸の砂浜に生えるものですが,ここにあるのは,太古の昔,琵琶湖が海につながっていたころ,海辺で咲いていたものがそのまま残っているのだそうです。
 
                      ******湖畔に群生する浜昼顔******
 この場所は,早咲きの菜の花畑のあるところ(「琵琶湖の周辺(1)」参照) の近くです。

 
なお,前方に「沖島」が見えます。この島は,周囲6.8km,東西2.5km,面積1.53km2の,湖に浮かぶ“離島”で,現在(平成16年7月)は146世帯・約440人が暮らしています。

 (淡水湖に人が住む島としては国内唯一で,世界的に見てもデンマークやスコットランドに有るくらいで,非常に珍しいとされています。)


浜昼顔によく似たものに,朝顔などが有りますが,以下の違いがあるようです。それにしても,こんなに地味な花が,400万年もの大昔(琵琶湖が出来た年代)(?)からここで咲き続けていると思うと,強い生命力を感じるのと同時に不思議でもあります。
昼顔に似たもの
名称 分類 特徴 写真
朝顔
(Morning Glory)
ヒルガオ科 1年草つる草。ツルは左巻きです。
暗くなってから10時間後(朝)に花を咲かせますが,昼にはしぼんでしまいます。

昼顔
(Bindweed)
ヒルガオ科 地下茎で繁殖する強靱な多年草です(昼顔だけが種をつけません)。


夜顔
(Moon Flower)
ヒルガオ科 夜に花をつけます。(通称:夕顔)
夕顔
ウリ科 1年生つる草で,茎は地面をはいます。
夕方に白い花が咲き,朝にはしぼみます。
実は
カンピョウの原料となります。
右はめ花とお花です。


夕顔についての詳しい記述は,こちらにあります。
朝鮮朝顔
ナス科 エンジェルトランペットとか,曼陀羅華(マンダラゲ)とかよばれる花で1年草です。
これも夕方から夜咲きます。

華岡青洲が麻酔薬として使ったことから,麻酔学会のシンボルマークになっています。
「朝鮮」というのは,特定の地域を指すのではなく,単に海外から入ってきたものの意味とされるようです。


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