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夜叉ヶ池は滋賀・福井・岐阜3県にまたがる三国岳の北側,ブナの原生林に囲まれた標高1,099mの山頂にあり,九頭竜川の支流である日野川の水源といわれています。池の周囲は545m,古来より龍神伝説,雨乞いの池として名高い所です。
登山口は今庄(福井県)側,坂内村(岐阜県)側がありますが,今回は「そば」で有名な今庄側からでした。
−−−−夜叉ヶ池伝説 「夜叉ヶ池の大蛇」−−−−
昔,越前国南条郡池の上に弥兵次という豪農がすんでいました。ある年の干ばつに弥兵次は耐えかね,池の主の大蛇に「水を田に入れてくれるなら,私の娘を嫁にあげよう」と頼み大蛇もこれを承諾しました。
すると次の日,田に水が入り,作物は活気を取り戻し,弥兵次は大いに喜びました。
しかし,約束を考えると弥兵次は悩み苦しみ,仕方なく愛娘の一人を嫁に出しました。
娘は蛇体となり,大蛇はそれを伴って夜叉ヶ池に入りました。
のちに娘の女蛇は龍神となり,干ばつの年には雨を降らすと云われ,夜叉ヶ池は龍の住む神秘の池となっています。
・・・・・・今庄町役場商工観光課発行のパンフレットより
<岐阜県側(岐阜県安八郡)にも,登場人物の名前は違いますが,娘(夜叉姫)が大蛇になり干ばつから村を救ったという,同様の伝説が残っているようです。>
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