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令和4年11月5日,用事で滋賀県彦根市に行った帰り,琵琶湖畔にある長命寺(近江八幡市)に寄りました。
ここは,長命寺山(333m)の途中にある天台宗系寺院,西国33所第31番札所で,聖徳太子の開基と伝わります。
平安時代前期に寺院の基盤ができたと考えられており,同後期に本堂・釈迦堂・薬師堂・太子堂・護摩堂・宝塔・
鐘楼・仁王門などが作られたとされます。現在の社殿は戦国時代中期に焼失した後再建されたものだそうです。
聖徳太子が刻んだとされる千手観音・十一面観音・聖観音の三尊を千手十一面聖観音菩薩とし,秘仏となっています。
かっては,琵琶湖・大中之湖・津田内湖に囲まれた大きな島の上に立つ寺院であったようです。白洲正子さんは,近江山河抄において,『近江の中でどこが一番美しいかと聞かれたら,私は長命寺のあたりと答えるであろう。』と書き残しています。
平成27年(2015年)に制定された日本遺産で最初に選定され,その一構成要素となっています。
そのテーマは,『琵琶湖とその水辺景観−祈りと暮らしの水遺産ー』です。
寺までは808段の急な石段があり,日頃の運動不足が,足にかなりこたえました。
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参道入口 (車用の別ルート有り) |
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808段の石段は急で,きついです |
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長命寺は西国33所第31番!札所になっています |
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3重の塔の屋根は,「こけらぶき」という薄い板を何枚も竹釘で固定したものです |
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本堂 |
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三仏堂 |
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この日のびわ湖は穏やかでした |
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びわ湖大橋も見えているはずです |
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<<参考>>(以下,文化庁HP<1>より引用。)
『日本遺産(Japan Heritage)は,地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを,文化庁が認定するものです。ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
(注,平成27年の18件の認定が最初で,この中に含まれました。)
■タイトル:琵琶湖とその水辺景観 ─祈りと暮らしの水遺産
■所在自治体:滋賀県(大津市,彦根市,近江八幡市,高島市,東近江市,米原市,長浜市,草津市,守山市,野洲市)
■ストーリーの概要 :穢れを除き,病を癒すものとして祀られてきた水。仏教の普及とともに東方にあって は,瑠璃色に輝く「水の浄土」の教主・薬師如来が広く信仰されてきた。琵琶湖では, 「水の浄土」を臨んで多くの寺社が建立され,今日も多くの人々を惹きつけている。 また,くらしには,山から水を引いた古式水道や湧き水を使いながら汚さないルール が 伝わっている。湖辺の集落や湖中の島では,米と魚を活用した鮒ずしなどの独自 の食文化やエリなどの漁法が育まれた。多くの生き物を育む水郷や水辺の景観は,芸 術や庭園に取り上げられてきたが,近年では,水と人の営みが調和した文化的景観と して,多くの現代人をひきつけている。ここには日本人の高度な「水の文化」の歴史が 集積されている。
■主な構成文化財: 【国】比叡山延暦寺(大津市), 【国】竹生島(長浜市), 【国】白鬚神社(高島市), 【国】永源寺と奥永源寺の山村景観(東近江市)』
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