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ドジョウ寿司について |
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<由緒書き(左)の概要>(三輪神社とドジョウ寿司の由来が書かれています)
『この神社はオオナムチのミコト(大物主命)を祀っている(天平16年<726年>勧請)。また,三輪神社という名は,第59代宇多天皇に仕え,この地(大橋)出身の伊賀守源信という者が,三輪神社に御参りして子を授かり,三輪若丸と名付けたが,建武元年に死亡,この地に葬ったことに基づく。
この神社の神の使いは白蛇であり,例祭に人身御供を要求したことがあり,その代わりに今では“「生きたドジョウ」を漬けこんだドジョウ寿司”を神饌として捧げることになった。』
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<ドジョウ寿司のできるまで>((注)1の参考文献より。)
(a)スシツケ・カイドリ(漬け込み):9月23日
三輪神社に続く南北の道を挟んだ東西2戸が「当家」(=当番)となり,それぞれこの日に,ナマズと「生きたドジョウ」の漬けこみが行われます。
塩をした生きたドジョウ,乾燥させた蓼(たで)を混ぜたご飯,それとナマズを順に桶に重ねていき,最後に「神」と刻まれた石の重しが置かれます。そして,桶にはコモが巻かれ,しめ縄がかけられます。
(b)口開け:5月1日
初めて蓋が開けられる日です。できあがったドジョウ寿司をまず神前に供え,その後,宮世話を交えて東西の当家と濃い親戚のみで試食が行われます。
(c)春祭り:5月3日
昭和36年までは,5 月10日でしたが,現在は5月3日に固定されてるようです。
この日に準備されるお膳を左上写真に示します。方形の膳の中央にミゴクと呼ばれる四角形の型で押したご飯が置かれ,豆腐2丁,芋を串刺しにしたもの,干し鱈を串刺しにしたものが置かれます。
この他,田作り2匹,大根,大豆を載せ,ドジョウ寿司が置かれます。なおドジョウ寿司は土器に盛りつけ,ワラ縄の鉢巻きをし,上にナマズの切り身が乗せてあります。
左下写真:祭り終了後,拝殿での直会(ナオライ)の様子です。氏子の皆さんでドジョウ寿司を頂きます。 |
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<参考文献> |
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1 |
「近江学」(創刊号):成安造形大学附属近江学研究所発行,2009,1,11,P.50
水と祭 −近江における井堰灌漑地域の祭祀構造に関する試論2−(和田光生)
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