スイレン,ハス
水生植物公園
(琵琶湖の周辺(5))
(平成13年7月22日,平成18年7月8日,平成19年7月22日撮影)
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琵琶湖の草津市烏丸(からすま)半島横に,以前は大きなハス(蓮)の群生地があり,例年初夏にきれいに咲くこの花を見に,多くの人が訪れていました。現在は見られません。(なぜこのような状況になったのか,理由は明確になっていません。)
また,このハスの群生の横に大きな風力発電用風車が設置されていましたが,これも現在はなくなっています。修理費用等が多くかかったことが理由のようでした。
(ハスと風車の画像は最下段に残しています。)
この近くにある植物園(草津市立水生植物公園みずの森)では,ハスとよく似たスイレンの花がきれいに咲いています。
また,この植物園には,(本物の)沙羅双樹の木があり,花も見られます。
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水生植物公園
(みずの森) : |
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水生植物公園(みずの森)は,平成28年に開園20周年を迎えました。 |
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ハスとスイレンの花いろいろ |
(1)ハスの花
ハス: Nelumboの原産地はインドで,約1億年前からあったとされています。
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ハスの花は仏教では蓮華(レンゲ)と呼ばれ,仏陀(ブッダ)の生誕を飾った花とされています。
水中から芽が出て開花するハスの花は神秘的で,そんなところが宗教的な花として取り入れられた理由のようです。
(アジアの中で,とりわけインドでは,ハスが生命発生の母胎とされ,重要視されているようです。)
ハスの名前は,花弁が落ちた後,中央のロウト型の花床(かしょう)にできる多数の大きな孔が蜂の巣状になり,「蜂巣(ハチス)」とよばれていたのが変化したと考えられています。
ハス科はハス1属だけからなり,地下茎は泥中を細長く伸びます(→これが蓮根(レンコン))。
また,ハスは座禅草と同じく「発熱植物」であり,熱で虫をおびきよせるのだそうです。
花は通常一重で,八重咲きのものもありますが(以下の写真),種類は少ないようです。しかし,極端に八重化のすすんだハスがあり,これを多頭蓮といいます。その例は滋賀県守山市の大日池に咲く「近江妙蓮」と,金沢市の持妙院にある「妙蓮」です。これら妙連ではおしべ・めしべが無く種子ができないため,もっぱら地下茎(蓮根)での繁殖しかないようです。 |
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(2)スイレンの花
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スイレン:学名Nymphaeaは,水の妖精ニンフNymphに由来します。
また,スイレン(睡蓮)の名前は,花が昼に咲き,夜に閉じる(眠る)ことと,蓮(ハス)に形が似ていることによります。
スイレンは古代エジプトでは,花が朝に開き夕に閉じることや,放射状に広がる花姿から,「ナイルの青いハス」,「ナイルの花嫁」などと呼ばれ,神聖な花として,墳墓の壁画や神殿を飾っていたようです。
また,ギリシア神話に登場するスイレンは,河や樹木などの精霊ニンフが恋に破れた後の化身とされ,ヨーロッパには,深い森に住む妖精がスイレンの花に姿を変えるという伝説などがあるようです。
以下の写真は,たくさん咲いているスイレンの花の一部です。
スイレンは,長い歴史の中で観賞用としていろいろ改良されていて,いろんな色の花(世界的には数百種類)があるようです。
ハスとスイレンの違いの1つは葉の形で,ハスには切れ込みが無く,スイレンには有ります。
その他,花のついている茎の発生場所が違うようです。
(ハスは水中(根っこ)からじかに伸びているのに対し,スイレンは,そうではないようです)。
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ジェイム・ブライドン |
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レッドフレア |
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ダーウイン |
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サー・ガラハッド |
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セントルイス |
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ペンシルベニア |
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セントルイスゴールド |
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マンガラ・ウボン |
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ピンク・パール |
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オールモスト・ブラック |
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ニンフェア・コロラタ |
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ディレクター・G.T.ムーア |
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ピンク・プラッター |
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オニバス(パラグアイオニバス)です。
南アメリカ〜中央アメリカ原産で,葉の裏や茎にはトゲが有ります。
花は夜にならないと開かないそうですが,直径15〜30cmの大きさになるようです。
これもスイレンの仲間です。
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(参考) |
ハスがきれいに咲いていた時の様子や風車があった時の様子を,記念のために
保存しておきます。 |
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***<平成19年7月撮影>*** |
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(琵琶湖風車)
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風車は平成13年6月から平成30年まで17年間設置されていました。ドイツ製で,胴部の高さは60m,風車の直径は70mと大型でした。
故障や維持費用の増大で撤去されることになりました。 |
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ハス群生地の景観の一部です。広さは約11.5 ha(平成15年時点,甲子園球場の3.0倍)もありました。 |
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<参考文献> |
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1. |
「草津市立水生植物公園みずの森」パンフレット,1996,7 初版発行 |
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2. |
「週間アサヒ百科/植物の世界」,1996.3.3,朝日新聞社 発行 |
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3. |
「週間花百科 Fleur(フルール)/はすと睡蓮」,1995.6.15,講談社 発行 |
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